2024年 04月28日(日)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2022.04.18 08:35

男女大きさが同じ〝同権〟の夫婦岩、しめ縄21年ぶり掛け替え 安全と大漁願い 高知県香南市

SHARE

真新しいしめ縄が掛けられた手結の夫婦岩(香南市夜須町の手結岬沿岸)

真新しいしめ縄が掛けられた手結の夫婦岩(香南市夜須町の手結岬沿岸)

 香南市夜須町の手結岬沿岸にある夫婦(めおと)岩のしめ縄が17日、21年ぶりに掛け替えられた。地元の漁師や消防隊員約30人が協力。海難防止や大漁へ祈りを込め、大縄の取り付けに汗を流した。

 手結の夫婦岩は、男岩7・55メートル(陸から向かって左)、女岩7・30メートル(同右)と、大きさがほぼ同じ男女同権型。「はちきんの国、土佐ならでは」と地元で古くから親しまれてきた。

地元のシンボルの〝化粧直し〟に大勢が汗を流した(香南市夜須町の手結岬沿岸)

地元のシンボルの〝化粧直し〟に大勢が汗を流した(香南市夜須町の手結岬沿岸)

 しめ縄は何度か掛け替えられてきており、1972年には手結住吉観光協会が海難防止の願いを込めて設置。21世紀を新しい気持ちで迎えようと2000年12月にも掛け替えられた。縄が黒ずみ、朽ちてきたことから今回、一新することにした。

 長さ約15メートル、重さ約150キロの合成繊維製のしめ縄は、漁師らが2月に編み上げた。この日は、神事の後、干潮に合わせて、若手漁師や消防隊員が男岩、女岩の順に縄を担いで上った。「こればあでえいかや」「気いつけえよ」と声を掛け合いながら、約1時間半かけて両方の岩に縄を縛り付けた。

 無事しめ縄が掛かった夫婦岩を見て、80代の漁師は「夜須のシンボル。この景観を大切にしていきたい」と笑顔。県漁協手結支所の中田和伸支所長(43)は「多くの方のおかげで無事に終わり、一安心。〝同権〟にちなみ、これからも人や地域をつないでくれる存在であってほしい」と話していた。(深田恵衣)

高知のニュース 香南市 伝統行事・祭り

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月