2022.04.15 18:08
パナ、水素発電で工場稼働 初の本格活用、再エネ加速
使用電力に水素と太陽光を活用するパナソニックの生産拠点=15日、滋賀県草津市
パナソニックは15日、滋賀県草津市の生産拠点で、使用電力に水素を活用する実証実験を始めた。燃料電池と太陽光を併用し、事業活動に必要な電力を全て再生可能エネルギーで賄う。工場稼働に水素由来の電力を本格活用する取り組みは世界初という。一般家庭より消費電力量がはるかに大きい製造現場でも再エネ導入を加速する。
家庭用燃料電池「エネファーム」の製造工場に、出力5キロワットの燃料電池を99台設置した。水素は岩谷産業から供給を受け、消費電力の8割を燃料電池で発電する。敷地内には最大約570キロワット分の太陽光パネルを敷き詰めた。蓄電池とも連携し、電力を安定供給する。