2022.04.15 17:31
万博工事は「野鳥の生態系破壊」 大阪、環境団体が監査請求
2025年大阪・関西万博予定地の人工島・夢洲(手前)=2月、大阪市
2025年大阪・関西万博の予定地である人工島・夢洲で、大阪府と大阪市でつくる大阪港湾局が実施している地盤改良工事によって野鳥などの生態系が破壊されているとして、公益社団法人「大阪自然環境保全協会」(同市)は15日、工事の一時中止や工法の見直しを松井一郎市長に求める住民監査請求をしたと発表した。
大阪府によると、夢洲は、コアジサシやシロチドリなど希少な野鳥の繁殖地となっており、府の「生物多様性ホットスポット」の中で最も重要度の高いAランクに指定されている。
保全協会の夏原由博会長は記者会見で「夢洲にある命を守るような会場計画にしてほしい」と訴えた。