2022.04.15 01:03
国宝、東大寺大仏殿に液体か 文化財保護法違反容疑で捜査
東大寺大仏殿で、液体のようなものがかけられた跡を示す上野周真庶務執事=15日午前、奈良市
奈良署は14日、奈良市の東大寺大仏殿(国宝)の南側で、液体のようなものをかけられた跡が2カ所見つかったと発表した。署は成分を分析するとともに周辺の防犯カメラの解析を進めるなど、文化財保護法違反の疑いで調べている。
建物が地面と接する部分にある「地覆」と呼ばれる横木に、液体がかかり黒ずんだような跡が2カ所あるのを寺の職員が見つけ、14日午後6時5分ごろ署に届けた。範囲はいずれも縦約60センチで横はそれぞれ約70~80センチ。
現場は一般の立ち入りが禁じられているエリア。跡からは甘い飲料のようなにおいがしたという。