2022.04.14 09:11
自爆断念の被告「人情から」 15年のパリ同時テロ、公判で
【パリ共同】130人が死亡した2015年のパリ同時多発テロで、実行犯のうち唯一の生存者とされ、テロ殺人罪などに問われたモロッコ系フランス人のサラ・アブデスラム被告(32)は13日、パリの裁判所で開かれた公判で、自爆テロを行うカフェに入ったが「恐怖ではなく人情から断念した」と述べた。フランスのメディアが伝えた。
これまでの公判で被告は自爆テロを「思いとどまった」と述べていたが、経緯を詳しく話したのは初めて。幼なじみでテロの主犯格とされる容疑者=当局の制圧作戦で死亡=からテロ実行2日前に参加を求められ「衝撃だったが、説得されて受け入れた」と語った。