2022.04.12 10:07
熊本で2カ月ぶりアサリ漁再開 偽装で停止、産地証明制度を導入
熊本県の緑川河口で再開されたアサリ漁=12日午前
輸入アサリを「熊本産」と偽る産地偽装問題を受けて出荷を停止していた熊本県で12日、アサリ漁が再開した。出荷は約2カ月ぶり。県は停止中、産地を証明する独自のトレーサビリティー(生産流通履歴)制度導入などの再発防止策を決めた。まずは県内の店舗で試験的に販売し、6月以降、販売地域の拡大を検討する。
川口漁協(熊本市)はこの日、緑川河口で漁を再開。荒尾市や宇土市の漁協も順次開始する。
アサリは県が「モデル販売協力店」と認証したスーパーや百貨店などで販売する。ただ熊本産の漁獲量は昨年実績で35トンと少なく、全国に流通するかは見通せない。