2022.04.11 16:16
静岡知事「能動的な対応不十分」 熱海土石流の起点巡り
記者会見する静岡県の川勝平太知事=11日午後、県庁
静岡県熱海市で昨年7月に発生した大規模土石流で、崩落の起点となった土地の現旧所有者に対する県職員の対応を、県設置の第三者委員会が「市との連携が不足していた」などと批判したことについて、川勝平太知事は11日の記者会見で「県の担当者は能動的な対応が不十分だった」と述べた。
県は同日、第三者委の中間報告に対する見解を公表。各部署が所管する法律の範囲内では業務を全うしていたとする一方、土砂崩落への危機感や市への積極的な関与が不足していたと認めた。難波喬司副知事は「起点の盛り土が全て崩落するという強い危機感を持つべきだった」と話した。