2022.04.08 16:15
台湾、彭明敏氏が死去 独立運動の指導者
死去した彭明敏氏=2017年4月(中央通信社=共同)
【台北共同】台湾独立運動の指導者、彭明敏氏が8日、死去した。1996年の台湾で初めて実施された総統直接選挙に出馬して故李登輝氏に敗れた。98歳だった。彭氏の基金会が明らかにした。老衰とみられる。
蔡英文総統はフェイスブックで「数々の困難に直面しながら、生涯をかけて台湾の民主主義と自由を追求した」とたたえ、彭氏の遺志を受け継いでいく決意を表明した。
彭氏は日本統治下の台湾高雄市で生まれ、東京大で学び、終戦後に台湾に戻り台湾大を卒業。同大教授や国連の「中華民国」代表団顧問を歴任。64年に台湾独立運動を主導し、反乱の容疑で逮捕された。