2022.04.08 10:28
医療への攻撃103件に WHO事務局長「激怒」
3月9日、ウクライナ・マリウポリで、ロシア軍の攻撃を受けた産科病院の外に立つ妊婦。逃げ延びて別の病院で出産した(AP=共同)
【ワシントン共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は7日、訪問先の米首都ワシントンで記者会見し、ロシアが侵攻したウクライナで医療施設や救急車への攻撃が103件に達したと明らかにした。73人が殺害され、51人が負傷した。テドロス氏は「激怒している。国際人道法違反だ」と非難した。
会見に出席したベセラ米厚生長官も「産科医院や子ども病院などへの攻撃、人々に対する残酷な行為を非難する」と同調した。
エチオピア出身のテドロス氏は、2020年から続く同国北部の紛争にも言及。親族の大半と連絡が取れておらず「ウクライナへの関心の一部でも向けてほしい」と訴えた。