2022.04.07 21:40
拘置所カルテ、不開示違法 「法解釈誤り」と賠償命令
東京拘置所に勾留された男性が、収容中に受けた治療のカルテ開示を求めたのに認めなかったのは違法だとして国に160万円の賠償を求めた訴訟の差し戻し審判決で、東京高裁は7日、法務省の担当者が誤った法解釈を維持したのは違法だと認め、33万円の支払いを命じた。
定塚誠裁判長は「不開示により、生命と健康の維持という最も重要な利益が侵害され、精神的苦痛は看過できない」と指摘。「医療情報は、医療を受けた本人が知るべき情報で、開示が相当なのは明らかだ」とした。