2022.04.07 12:04
物価上昇率、2%上振れも 日銀の野口審議委員
熊本県の経済界関係者らとの懇談に臨む日銀の野口旭審議委員(左端)=7日午前、熊本市
日銀の野口旭審議委員は7日、ロシアのウクライナ侵攻を受けたエネルギー価格上昇により、消費者物価の対前年比上昇率が「2%程度となる可能性が高く、国際商品市況の動き次第ではさらに上振れする可能性もある」との認識を示した。熊本県の経済界関係者らとの懇談で語った。
物価高が経済の下押し圧力になるとして、状況を注視する必要性を強調した。一方、エネルギーなどを除くと物価水準は低いとし「課題がインフレ抑制ではなく、依然としてデフレあるいは低すぎるインフレからの脱却にあることを意味する」と指摘した。