2022.04.07 11:00
噴火津波、到達時間発表へ ほぼ音速「気圧波」要因
衛星が捉えたトンガ沖の海底火山噴火=1月15日(CIRA/NOAA提供・ロイター=共同)
気象庁は7日、トンガ沖の大規模噴火に伴う津波のメカニズムに関する報告書を公表した。噴火で大気が急激に膨らみ、気圧の変化が生じて広がる「気圧波」が発生、さらに気圧波が海面に伝わることなどで津波の第1波が起こったとの見解を示している。噴火直後の気圧波は秒速約340メートルの音速に近く、日本付近では秒速300メートル程度だったと推定している。
分析の結果、津波の速度は気圧波の速度に近いと考えられる。同庁は今後、噴火地点から日本までの距離と、気圧波の速度から算出した津波の到達予測時間を発表する。これまでは、噴火による津波の到達予測時間は「不明」としていた。