2022.04.06 19:38
香港長官選に元治安トップ 民主派摘発、当選は確実視
李家超氏(AP=共同)
【香港共同】任期満了に伴う5月8日の香港行政長官選挙を巡り、香港警察出身で政府ナンバー2の李家超政務官(64)が6日、出馬に向け政府に辞表を提出したと発表した。李氏は昨年6月まで治安トップを務め、民主派への厳しい取り締まりを指揮した強硬派として知られる。選挙は李氏だけが立候補を認められ、信任投票となる公算が大きく、当選が確実視される。
香港メディアによると、中国政府当局者は6日、香港の親中派政治家らに対し「李氏は中央政府が支持する唯一の候補者となる」と表明した。
行政長官選挙は一般市民に投票権はなく、親中派がほぼ独占する選挙委員会の委員だけが投票できる。