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2022.04.05 18:32

泣き崩れ「早く平和に」 戦火逃れ、疲れた表情

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 大阪・伊丹空港へ向け出発するウクライナからの避難民ビクトリア・ロマショバさん(手前左)。後ろは息子のアンドレイ・バグライさん=5日午後、羽田空港

 戦火の祖国を逃れ、極東の国にたどり着いた。ロシアによる侵攻でポーランドに身を寄せていたウクライナからの避難民20人が5日、来日した。日本の政府専用機で羽田空港に到着後、疲れた表情で小さな子どもの手を引く姿も。取材に「すごく怖い。早く平和に」と泣き崩れた女性は、出迎えた日本在住の家族と抱き合い、ようやく表情を和らげた。


 避難民が乗った機体は午前11時35分に着陸。機内での新型コロナウイルス検査を終え、午後2時半過ぎに報道陣の前を通った際には一様に緊張した面持ちだった。リュックや手提げを手にし、うつむき加減で入国審査へ。小さくうなずく人や目が潤んだ人もいた。


 首都キーウ出身で、息子のアンドレイ・バグライさん(13)と避難してきたビクトリア・ロマショバさん(37)は羽田空港内で取材に応じ、ウクライナ語で「戦争はひどいものだと伝えたい。インターネットで見ることと、実際に現地にいて感じることは全く違う。すごく怖い。平和が早く戻ってほしい」と訴えた。


 ビクトリアさんは国内線で大阪・伊丹空港へ。ウクライナから約20年前に来日した大阪府吹田市の重山ネリさん(59)と夫の保人さん(75)に出迎えられ、目に涙を浮かべて抱き合った。吹田市によると、ビクトリアさんは市内で暮らし、市などが食料や生活用品を提供して支援する。

(c)KYODONEWS

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