2022.04.02 10:13
マリウポリ市民退避に失敗 赤十字、安全確保できず
1日、ウクライナ南東部マリウポリで、荒廃した街中を歩く住民(タス=共同)
【キーウ共同】赤十字国際委員会(ICRC)は1日、ロシア側の包囲攻撃が1カ月以上続くウクライナ南東部マリウポリの市民を退避させるため、車両やスタッフを同日派遣したが、安全が確保できず引き返したと発表した。2日に再び試みるという。市内は水道や電気が使えず、食料や医薬品も不足し、人道危機が極限状態になっている。ICRCは人道支援物資の搬入も妨げられた。
人口約43万人のうち、市長は約17万人が依然市内に閉じ込められていると推定しているが、ウクライナの他都市への組織的な退避は実現していない。