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2022.04.02 08:39

祖父の一本桜「宝じゃから末長く見ちゃってよ」 高知県南国市の八京―桜色に誘われて(2)

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高さ約11メートル、幹回り約1.6メートルある一本桜(南国市八京)

高さ約11メートル、幹回り約1.6メートルある一本桜(南国市八京)


 南国市北西の山腹に「八京の一本桜」として知られる山桜がある。樹齢約70年。大きく枝を伸ばした姿に「こりゃあ立派じゃ」。花見客の声が漏れる。

 もともとミカン畑だった所に自然に生えた木。長年手入れをしていたのは畑の持ち主の義父、坂本清志さん。同市岡豊町から軽トラで毎日通って周囲を整備し、桜とツバキの苗木を植え続けた。

 孫の高田祐輔さん(44)=同市大そね乙=は「小さい頃、抱っこされて木に乗せてもらった。こんな場所はないろう、と誇らしげだった」。祖父と野イチゴを探して遊んだ思い出がよみがえる。

 清志さんは2019年に103歳で他界。亡くなる前には「宝じゃから末長く見ちゃってよ」と話していたという。

 今年も大勢の客でにぎわった一本桜。清志さんも喜んでいることだろう。(山下正晃)

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