2022.04.01 18:00
BC級戦犯、救済法で早期解決を 遺族らが訴え
結成67年を迎え、開かれた市民団体「同進会」の集会=1日午後、東京・永田町
太平洋戦争後に捕虜虐待などの罪でBC級戦犯とされた朝鮮半島や台湾出身者への補償を求める市民団体「同進会」が1日、結成67年を迎え、東京・永田町で集会を開いた。日本政府の対応を「不条理」とし、救済と名誉回復を求め続けた会長の李鶴来さんが亡くなって1年。遺族らは立法による早期解決を訴えた。
旧植民地出身の元軍人・軍属は、戦後「日本人」として裁かれたが、サンフランシスコ講和条約で日本国籍を失ったため恩給などの対象外とされた。李さんの死去後は会所属の元BC級戦犯がいなくなり、遺族らが特別給付金の支給を柱とした救済法の成立を求めている。