2022.04.01 17:16
全国初、マネロン対策課発足 警視庁、組対部を再編
警視庁の組織犯罪対策部再編に伴う発足式に臨む幹部ら=1日午後、警視庁
警視庁は1日、組織犯罪対策部を再編し、マネーロンダリング(資金洗浄)などの捜査に特化した「犯罪収益対策課」を全国で初めて設置したほか、国際犯罪や暴力団の捜査部門を統合した。発足式で、大石吉彦警視総監は幹部ら約60人に「変容する犯罪組織の実態を捉え、首都の治安を脅かす組織を壊滅するとの執念を持ってまい進してほしい」と訓示した。
警視庁によると、組対部の再編は2003年の発足以来初めて。犯罪収益対策課は巧妙化するマネロンや電子決済を悪用した犯罪の取り締まりを強化する。同課の田村高次課長は「国際的な資金移動に着目し、犯罪収益の剥奪も徹底したい」と話した。