2022.03.31 15:50
原発避難、愛媛も賠償確定 国の責任巡り上告審弁論へ
原発事故避難者訴訟・各地の判決
東京電力福島第1原発事故で福島県から愛媛県に避難した住民ら22人が国と東電に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は東電と住民側の上告をいずれも受理しない決定をした。3月30日付。二審高松高裁は国と東電に計約4620万円の支払いを命じており、東電への賠償命令が確定した。
一方、第2小法廷は国と住民双方の意見を聞く上告審弁論を5月16日に開くと決めた。福島、群馬、千葉の各地で起こされた同種訴訟で国の責任を巡り結論が分かれており、第2小法廷は4訴訟の弁論を経て今年夏にも統一判断を示す見通し。