2022.03.30 19:56
被爆者「友愛会」解散を正式表明 後継者なく、悔しさにじませ
長崎の被爆者5団体の一つ「長崎県被爆者手帳友愛会」が30日、長崎市で記者会見し、3月末での解散を正式表明した。永田直人会長(89)は、後継者を探したが見つからなかったと説明し、「被爆者の高齢化は友愛会も例外でなく、運営に支障を来した」と悔しさをにじませた。
会によると、1979年8月に「長崎県被爆者手帳友の会」から分かれる形で設立。国が定めた被爆地域の拡大や地域外で原爆に遭った「被爆体験者」の救済を訴えてきた。友愛会設立で5団体になって以降、長崎の被爆者団体解散は初めて。
設立時に約2万4千人だった会員は約500人に減少していた。