2022.03.30 14:42
水俣病認定、7人全員敗訴 胎児・小児期被害で、熊本
水俣病患者認定を巡る訴訟の判決で、熊本地裁に向かう原告団=30日午後
公害健康被害補償法に基づく水俣病の患者認定申請を退けられた熊本、鹿児島県の7人が、両県に棄却処分の取り消しと認定義務付けを求めた訴訟の判決で、熊本地裁は30日、「原告の症状がメチル水銀由来とは合理的に説明できず、水俣病とは認められない」とし、全員の請求を退けた。原告側は控訴する方針。
7人は「水俣病被害者互助会」の62~69歳の男女。水俣病が公式確認された1956年前後、原因企業チッソの工場排水で汚染された不知火海沿岸で生まれ、日常的に魚介類を食べていたとして、胎児・小児期の水銀被害を訴えた。