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2022.03.30 08:22

明徳、攻守に成長見せる 春季四国高校野球高知県予選

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【明徳義塾―高知工】1回裏明徳1死一、二塁、寺地が右翼越えの適時二塁打を放ち、1―0とする(高知球場=反田浩昭撮影)

【明徳義塾―高知工】1回裏明徳1死一、二塁、寺地が右翼越えの適時二塁打を放ち、1―0とする(高知球場=反田浩昭撮影)

▽決勝
高知工000 000 000━0
明徳 430 106 00×━14

▽三塁打 辰己、河村、寺地
▽二塁打 寺地、井上
▽犠飛 高0、明3(吉村、池辺、河村)
▽盗塁 高0、明7(井上、田中2、林、辰己、河村、本田)
▽失策 高1(和田)明0
▽併殺 高1(秋田―曽我―高橋)明3(辰己―池辺―河村、吉村―辰己―河村2)
▽試合時間 1時間50分
▽審判 下西、中川、東山、堀川

 【評】走攻守で上回った明徳が高知工を圧倒した。

 明徳は序盤、機動力を絡めて仕掛け、二回までに3安打で計7点を奪った。一転、六回は三塁打3本を含む計7安打で6点。辰己、河村、寺地らがコンパクトなスイングで逆方向への鋭い打球を飛ばし、打者一巡の猛攻でダメを押した。エースの左腕吉村は8回を投げて被安打3、与四死球2と上々。守備陣も3併殺を完成させるなど、攻守に隙がなかった。

 スタメンに右打者が7人並んだ高知工は、吉村の内角をえぐる直球と外角の変化球に翻弄(ほんろう)されて五回まで無安打。投手陣は3人で被安打13、与四死球7、自責点12。夏に向けて力強さを身につけたい。 (井上真一)

 14―0で四国春季県予選を制した明徳。センバツのない冬を越えて一回り大きくなった選手らは、「これまでやってきたことは出せた」。大勝にも浮かれることなく、冷静に成長具合を確認していた。

 攻守において成長を見せた。例えば先発吉村は、冬の間に習得したチェンジアップで高知工打線を手玉に取った。二回に4番和田から、外角のボールになる絶妙のコースで空振り三振を取ったかと思えば、別の打者には初球から投げて泳ぐようなスイングで体勢を崩させた。緩い外の球があるから、打者の胸元をえぐる必殺の直球が、さらに生きる。七回以外は全て、3人で相手の攻撃を終わらせた。

 攻撃では5長打を含む13安打の打撃もさることながら、序盤から機動力が光った。一、二回だけで本盗一つを含む6盗塁。馬淵監督は「足を使って追加点を挙げられたし、打線もつながっていた」。順調に加点し、着実な成長を見せるチームに手応えを感じている様子だった。

 もっとも、吉村が「0点には抑えたけど、もっとよく投げられるはず」と厳しめの自己評価で球場を後にしたように、優勝の歓喜に浸る空気はこのチームにはない。それは言うまでもなく、明徳が目指すのは甲子園の舞台だからだ。

 4月9日には、その甲子園から帰ってきたばかりの高知とのチャレンジ戦が待つ。「センバツに出場できなかった悔しさをぶつける試合にする」と指揮官。10年ぶりに挑戦者として臨む頂上決戦で、さらなる成長を見せる。(平野愛弓)

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