2022.03.29 20:57
中国、ロシア寄りの学習会開催 批判封じ込めへ思想統一
中国の習近平国家主席(右)とロシアのプーチン大統領=2月、北京(タス=共同)
【北京共同】中国の習近平指導部がウクライナ情勢に関してロシア寄りの教育内容を大学などで徹底するため、各地で教員向けの学習会を集中的に開いたことが29日、分かった。教員らに状況を「正しく認識させる」としている。ロシアを非難しない中国の外交方針に批判が噴出しないよう、思想統一を急いでいるもようだ。
教育機関がサイトに公開した情報によると、学習会は遼寧、甘粛、湖北各省などで3月中旬から実施。政治思想を担当する教員が対象で学生の見解を「誘導する」狙いという。
教員向け教材は、ウクライナ危機を「米国とNATOの絶え間ない拡大に対するロシアの反撃」と解説している。