2022.03.29 14:36
高校教科書、探究的な学習重視 「論理国語」に小説
検定に合格した高校教科書
文部科学省は29日、2023年度から主に高校2年生が使う教科書の検定結果を公表した。高校の新学習指導要領に基づく2回目の検定で、前回に続き、議論を促す記述や考察のための資料が増え、探究的な学習を重視する構成となった。国語の「現代文」は、実用的文章を学ぶ「論理国語」と小説などを扱う「文学国語」に分かれたが、「論理国語」で小説を掲載した教科書が合格。新型コロナウイルスに関する記述も多数登場した。
地理歴史と公民では、政府見解に基づく記述を求めた検定意見が最多の計14件に上るなど、領土や近現代の歴史的事象で国の立場を明記する流れが固定化した。