2022.03.29 12:21
日銀、物価2%上昇も持続に疑問 3月会合の主な意見
日銀は29日、17、18日に開いた金融政策決定会合の「主な意見」を公表した。消費者物価の前年比上昇率が4月以降に2%程度になる可能性があるとの指摘があった一方、「輸入原材料価格の高騰が消費者物価全体の持続的な上昇につながる可能性は低い」などと継続性を疑問視する意見が相次いだ。
物価の先行きに関して出席者の一人は「2022年度前半は資源価格の高騰などにより2%近辺で推移するとみられるが、22年度後半以降は資源価格が反落した場合の下振れリスクにも注意が必要」と警戒した。ロシアによるウクライナ侵攻により経済の先行き不透明感が強まるとの指摘があった。