2022.03.28 17:05
雑居ビルの防火不備19・7% 避難妨げ、是正を指導
国土交通省
国土交通省は28日、大阪・北新地のビル放火殺人事件を受け、全国約1万の雑居ビルを緊急点検した結果、19・7%に当たる1985棟で、炎や煙の流入を防ぐ防火扉がないといった法令違反、管理不備が見つかったと発表した。避難の妨げとなる恐れがあり、是正指導を進める。ただ構造上、建て替えが必要で、改修による対応が難しい物件もあるとみられる。
点検対象は、避難階段が一つで、不特定多数の人が出入りするビル。過去の検査で問題が見つかるなどした1万3080棟を優先的に検査しており、2月末までに済んだ1万87棟分を集計した。