2022.03.28 05:00
熱海土石流「職員の助言不十分」 危険認識、県第三者委の中間報告
昨年7月の大規模土石流で被災した静岡県熱海市の現場=2月
静岡県熱海市で昨年7月に発生した大規模土石流で、崩落の起点となった土地で不適切な盛り土造成に関わった現旧所有者への県側の対応が妥当だったかどうかを検証する県の第三者委員会が、職員は土砂崩落の危険を認識していたとした上で「市に助言するなど、より積極的に関与すべきだった」などとする中間報告をまとめたことが27日、関係者への取材で分かった。
災害関連死1人を含む計27人が犠牲になった土石流被害の責任の一端が行政にあると認める内容で、県の対応が焦点となる。第三者委は28日に会合を開いた後、委員長らが記者会見して内容を説明する。