2022.03.27 16:12
京都で慶長丁銀の極印たがね出土 偽金造りに悪用説も
出土した慶長丁銀の極印たがね(京都市埋蔵文化財研究所提供)
京都市下京区中堂寺南町で江戸時代の秤量貨幣「慶長丁銀」(1601~95年鋳造)の品質を証明する極印用のたがねが出土していたことが27日分かった。慶長丁銀の極印たがねは初出土で、貨幣製造史を考える上で貴重な資料という。調査した市埋蔵文化財研究所によると、印面からは高純度の鉛を検出、銀座から持ち出され、多くの鉛を含む偽金造りに用いられた可能性も浮上している。
京都市中央卸売市場の整備に伴い、昨年1~3月に発掘。豊臣秀吉が築造した土塁「御土居」の堀の中から見つかった。鉄製で長さ11・3センチ、重さ532グラム。