2022.03.27 10:27
リビウに上る黒煙、燃えるタンク 市民恐怖「安全な場所ない」
ロシア軍のミサイル攻撃を受けたウクライナ西部リビウの石油備蓄施設で、炎上するタンク=26日(共同)
【リビウ(ウクライナ西部)共同】ロシアのウクライナ侵攻後、比較的安全とされ多数の避難民が集まっている西部リビウの空に、黒煙がもうもうと立ち上った。市街地にある石油備蓄施設が26日攻撃を受け、複数ある大型タンクが次々と赤い炎に包まれて燃え上がる。市民は「国内に安全な場所はもうない」と恐怖を口にした。
攻撃された備蓄施設は国内大手の販売業者の地域拠点。市中心部から約5キロ北東にあり、付近に大型ショッピングセンターや住宅が立ち並ぶ。火災発生後、多数の消防車が急行した。懸命な消火活動にかかわらず、黒煙は市中心部に向かって流れ続けた。