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2022.03.27 08:37

73歳、自転車で10万キロ 9年かけ高知県宿毛市の清家さん 幡多周辺走路図も作成

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「自転車の魅力を伝え、少しでも幡多地域に人が来てくれたらうれしい」と話す清家敬太郎さん(宿毛市和田)

「自転車の魅力を伝え、少しでも幡多地域に人が来てくれたらうれしい」と話す清家敬太郎さん(宿毛市和田)

 自転車を活用したまちづくりに取り組む宿毛市に、約9年で累計10万キロ、地球2周半相当を走破した男性がいる。同市中央3丁目の清家敬太郎さん(73)。毎日のように幡多路を駆けつつ、サイクリングの魅力発信にと多くのイベントも手掛け、「自転車で地域を元気にしたい」と声を弾ませている。

 もともと体を動かすことが好きだったという清家さん。学習塾を営む傍ら、幡多地域を中心にカヌーでの川下りなどの野外イベントを企画してきた。

 自転車にのめり込むようになったのは20年ほど前。「歩くのとも車に乗るのとも違う。自然を五感で感じるのにぴったり」と気付き、有志で「エコ幡多」というグループを結成し、活動を開始した。

 各地の観光協会などとも連携し、多彩なイベントを企画。サイクリングを楽しみながら地元の食を楽しむ「グルメフォンド幡多」、沖の島をマウンテンバイクで駆ける「アドベンチャーラン」、鉄道と自転車で地域を巡る「サイクルトレインツアー」などを展開し、ファンの開拓や交流促進に努めてきた。

 自身の走行距離を記録し始めたのは2013年。地域の情報誌で受け持っていた自転車の魅力を伝える連載記事の中で、月千キロをノルマにすると表明してからだ。

 以来、同市の松田川沿いを中心に連日40~50キロを走るように。ここ2年ほどは新型コロナウイルスの影響で外出を控えた時期も挟んだが、昨年11月に10万キロの大台に到達した。

 幡多の各地だけでなく、愛媛県の南予地方もくまなく走ってきた清家さん。その経験を基に、レベルに応じたサイクリングコースを考え、「どぶろく街道」「桃色さんご街道」といったユニークなネーミングでPRするマップも作成した。

清家さんがこれまでに名付けたサイクリングコースの一覧

清家さんがこれまでに名付けたサイクリングコースの一覧


 「幡多には自転車がよく似合う。海や川など水辺がコースのすぐ近くに見えて、抜群の環境。微力でも発信を続けていきたい」。すがすがしい表情で、今日もまたペダルを踏む。(新妻亮太)

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