2022.03.25 23:20
印中外相、係争地で平行線 軍衝突後の改善糸口探る
25日、インド・ニューデリーで会談する前のジャイシャンカル外相(右)と中国の王毅国務委員兼外相(ジャイシャンカル氏のツイッターより、AP=共同)
【ニューデリー、北京共同】中国の王毅国務委員兼外相は25日、訪問中のインドの首都ニューデリーでジャイシャンカル外相と会談した。両国係争地で2020年に両軍部隊が衝突後、王氏のインド訪問は初めて。関係改善の糸口を探ったとみられる。ジャイシャンカル氏は会談後の記者会見で係争地問題の解決なしに「通常の関係にはなり得ない」と述べ、議論は平行線をたどったもようだ。
中国外務省も25日、声明を発表。王氏は「係争地問題を両国関係の全体の発展に影響させるべきではない」と述べた。ジャイシャンカル氏側から両軍部隊の全面的な撤退が必要との見方が示されたとしている。