2022.03.25 20:35
福井の洞窟に新種のヤスデ 目が退化、京都大特定
福井市の洞窟で見つかった「アスワタテウネホラヤスデ」(福井市自然史博物館提供)
福井市は25日、市内にある足羽山の洞窟で、細長い体に多数の足がある節足動物、ヤスデの新種が見つかったと発表した。体長は2~3センチで、暗い洞窟の中にいるので目が退化しており、体の側面に赤い斑点がある。京都大がDNA型や体の特徴から新種と特定。市によると、この洞窟で新種の生物が見つかるのは4種目。
「アスワタテウネホラヤスデ」と命名された。秋から春にかけ、洞窟内の腐った木片の裏などで見つかるが、何を食べているかなどは不明。福井市自然史博物館が今後、生態を調べる。
市が19年に洞窟内調査の報告書をまとめ、京都大がヤスデに着目して調べたところ新種と判明した。