2022.03.24 18:17
旧優生保護法訴訟、国が上告 東京高裁判決、大阪に続き
国の上告受理申し立てを受けて記者会見する原告の北三郎さん(仮名)=24日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強制されたのは憲法違反として、東京都の北三郎さん(78)=仮名=が国に3千万円の損害賠償を求めた訴訟で、国は24日、違憲性を認め1500万円の賠償支払いを命じた11日の東京高裁判決を不服として最高裁への上告受理を申し立てた。初めて賠償を命じた2月の大阪高裁判決でも、国は既に上告している。
上告断念を求めて署名活動などを展開してきた原告側は反発。北さんは24日、東京都内で記者会見を開き、14歳で不妊手術を強いられた人生に思いをはせ「国は元の体を返してほしい。返せないのなら上告を取り下げてほしい」と訴えた。