2022.03.21 17:53
古代衣装で高松塚古墳語る、奈良 節目の日記念、明日香村でシンポ
高松塚古墳壁画発見50年を記念して開かれたシンポジウムで、四神を模したキャラクターの帽子をかぶる登壇者=21日午後、奈良県明日香村
国宝・高松塚古墳壁画(7世紀末~8世紀初め)の発見からちょうど50年となる21日、古墳がある奈良県明日香村で「未来へつなぐ高松塚」と題した記念シンポジウムが開かれた。講演者や村関係者は古代衣装姿で参加し、約120人の聴衆が熱心に耳を傾けた。
講演した関西大の米田文孝教授は、故・網干善教名誉教授が半世紀前の発見直後に撮影したという石室内の写真を見せ、壁画や発掘の経緯を説明した。
阪南大の来村多加史教授は、石室の被葬者視点で立体的に壁画を示し、構図や表現から「律令国家に向けて前進した文武朝を象徴する絵画」とする解釈を紹介した。