2022.03.17 21:20
ロシアの原発攻撃、要員派遣も IAEAトップが危機感表明
インタビューに応じたIAEAのグロッシ事務局長=16日、ウィーン(共同)
【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は16日、共同通信との単独インタビューで、ロシア軍の攻撃や制圧によりウクライナの原発は「極めて不安定な状態にある」と深刻な危機感を表明。事故がいつでも起きうる状態だとして、IAEA要員の現地派遣も用意、実行可能な危機回避の具体策をロシアとウクライナに打診し、「合意を急いでいる」と語った。
戦闘に巻き込まれた原発の状況を巡る情報が錯綜する中、IAEA自身で実態を把握、安全確保を図る狙いがある。
グロッシ氏は「日々問題が起きる。事故を予期できなかったでは済まない状況だ」と指摘した。