2022.03.15 18:43
大和証券に賠償命令 東京地裁、ローン勧誘で顧客損失
投資リスクが高いローン取引を勧誘され損失が出たとして、埼玉県の60代女性が大和証券に約4270万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は15日、請求の一部を認め、大和証券に約1900万円の支払いを命じた。取引は、顧客が有価証券を担保に現金借り入れをする「証券担保ローン」という仕組み。女性の代理人によると、同ローンを巡り損害賠償が認められたのは初めて。
判決によると、女性は大和証券の従業員から勧誘を受け、2013年8月に取引を開始。以降、担保とした有価証券の評価額が断続的に値下がりし、損失が生じた。