2022.03.15 17:00
看護師自殺労災認めず、釧路地裁 パワハラ証拠なしと判断
北海道釧路市の釧路赤十字病院に勤めていた新人看護師の村山譲さん=当時(36)=が2013年に自殺したのは、職場でのパワハラが原因として、遺族が国に労災認定を求めた訴訟の判決で、釧路地裁は15日、請求を棄却した。遺族側は控訴する方針。
新谷祐子裁判長は判決理由で「指導役の看護師らの厳しい口調による指導があった」としたものの、「業務指導の範囲を超えた叱責ではない」とパワハラはなかったと判断した。
遺族側は訴訟で「オペ室のお荷物だな」と医師から村山さんが暴言を受けていたと主張していた。母親の百合子さん(65)は「息子に良い報告ができず、残念で悔しい」と話した。