2022.03.12 11:06
チリ最年少36歳の大統領が就任 左派ボリッチ氏、人権尊重誓う
チリ新大統領のガブリエル・ボリッチ氏=11日、首都サンティアゴ(ロイター=共同)
【サンパウロ共同】南米チリで11日、元学生運動リーダーの左派ガブリエル・ボリッチ氏(36)が同国史上最年少の大統領に就任した。大統領宮殿で国民への演説を行い「世界の多くの場所で暴力が傷痕を残し、戦争も起きている。チリは常に人権を尊重していく」と宣言した。
TPPの批准など新たな自由貿易協定締結には慎重な姿勢を示している。11日発足した内閣の6割が女性。交際相手の人類学者イリナ・カラマノスさん(32)がファーストレディーの任務を担う。
ボリッチ氏は歴代政権が継続してきた新自由主義的経済モデルの修正を掲げ、昨年12月の大統領選で歴代最多の得票で勝利した。