2022.03.11 11:57
B型肝炎訴訟、札幌地裁が棄却 「除斥期間」成立せずと訴え
札幌地裁
集団予防接種が原因でB型肝炎を20年以上前に発症した男性2人が病状の進行に伴い新たな被害が生じたため、20年で損害賠償請求権が消える「除斥期間」は成立していないとして、国にそれぞれ1250万円の支払いを求めた訴訟の判決で、札幌地裁(広瀬孝裁判長)は11日、いずれの請求も棄却した。
原告はいずれも70代の慢性肝炎患者で、1979年に発症した札幌市の男性と90年に発症した北海道内の男性。札幌市の男性は09年8月、北海道内の男性は93年7月、慢性肝炎の影響で肝臓が硬くなる線維化の症状が進んでいると確認され、この時点を除斥期間の起算点にすべきだと主張していた。