2022.03.10 17:13
不正会計、東芝に賠償命令 個人株主の集団訴訟で初
2015年に発覚した東芝の不正会計問題で株価が下落し損害を受けたとして、福岡県などに住む個人株主21人が、同社と旧経営陣5人に計約7400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は10日、東芝に対し、うち17人へ計約1450万円を支払うよう命じた。旧経営陣への請求は棄却した。
「東芝事件株主弁護団」によると、個人株主の集団訴訟は東京、大阪、高松でも起こされており、判決は初めて。立川毅裁判長は虚偽記載があったと認め「法人として配慮すべき注意義務を怠った」と指摘した。
東芝は「深くおわびする。判決を精査し、適切な対応を講じたい」とコメントした。