2022.03.10 12:39
水俣病未認定の8人、敗訴確定 賠償請求、上告棄却
胎児期や幼少期のメチル水銀被害を訴える「水俣病被害者互助会」の未認定患者8人が、国と熊本県、原因企業チッソに計3億円超の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(戸倉三郎裁判長)は8人の上告を退ける決定をした。8日付。全員の請求を棄却した二審福岡高裁判決が確定した。5人の裁判官全員一致の結論で、詳しい理由は示されなかった。
判決によると、8人は水俣病が公式確認された1956年前後に熊本、鹿児島両県で生まれた60代の男女。胎児期や幼少期に魚介類を通じてメチル水銀を摂取したとして、両県に申請したが患者認定を受けていない。