2022.03.10 11:44
震災11年を前に、沿岸を捜索 津波の行方不明者、宮城県警
宮城県南三陸町沿岸部の捜索を前に、黙とうする警察官=10日午前
東日本大震災から11年になるのを前に、宮城県警は10日、行方不明者の手掛かりを求め津波で被災した南三陸町沿岸部を捜索した。同町は震災関連死を含め620人が犠牲になり、今も211人の行方が分からない。
午前10時すぎ、捜索開始を前に南三陸署員8人が海に向かって黙とう。その後、住民から「漂着物が多く打ち上げられている」との情報が寄せられた海岸沿い約150mを歩いて確認した。
同署地域課長の工藤嘉久警部(40)は「行方不明者の帰りを待つ家族の強い思いに応えたい」と話した。
警察庁によると、岩手、宮城、福島3県の震災による行方不明者は3月1日時点で2519人。