2022.03.10 09:48
2月の企業物価、上げ幅過去最大 9・3%、原油高や円安影響
国内企業物価指数の推移
日銀が10日発表した2月の国内企業物価指数(2015年平均=100、速報)は、前年同月比9・3%上昇の110・7だった。上昇幅は比較可能な1981年1月以降で最大。指数の水準もバブル景気に入る前の85年5月(110・8)以来の高さだった。原油など原材料価格の高騰や、円安による輸入物価の上昇が指数を押し上げた。
前年を上回るのは12カ月連続で、昨年10月以降は8%を超える高い伸びが続いている。2月下旬に始まったロシアのウクライナ侵攻を反映して今後も物価が上がり、製品への価格転嫁を通じて消費者負担が一段と増す恐れがある。