2022.03.09 17:12
福島で鎮魂、平和祈り行進 被災地巡り「核のない世界を」
世界平和を訴え、福島県大熊町の帰還困難区域を歩く「命の行進」の参加者=9日午前
東日本大震災から11年となるのを前に、僧侶や被災者ら計約10人が9日、犠牲者の鎮魂を祈り、世界平和を訴える「命の行進」として、東京電力福島第1原発が立地する福島県大熊町の帰還困難区域など約26キロを歩いた。
「核のない世界を うばいあいからわかちあいへ」などと書かれた横断幕を手に行進した。ロシアによるウクライナ侵攻への反対姿勢も発信。今春の避難指示解除を控え、建物の解体工事が進む特定復興再生拠点区域(復興拠点)などを巡った。
参加した仙台市の自営業佐藤さわさん(50)は「薄れがちな被災地への思いをきちんと認識する時間にしたい」と話した。