2022.03.09 14:24
高裁は違憲状態7件、合憲9件 衆院選「1票の格差」判決
衆院選の「1票の格差」訴訟の判決で広島高裁に向かう原告の弁護士ら=9日午後
「1票の格差」が最大2・08倍だった昨年10月の衆院選は投票価値の平等に反し違憲だとして、広島、山口両県の有権者が両県の全11選挙区の選挙無効を求めた訴訟の判決で、広島高裁(横溝邦彦裁判長)は9日、無効請求を棄却、「合憲」と判断した。
二つの弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部に起こした16件の訴訟で最後の高裁判決。違憲状態7件、合憲9件と判断が分かれた。最高裁が統一判断を示す見通し。
17年と同じ区割りで実施された昨年衆院選は、投票日時点で有権者数が最多の東京13区と最少の鳥取1区の格差は2・08倍。広島、山口で最多の広島2区との格差は1・75倍。