2022.03.08 21:15
摘発取引、日興以外の他社は規制 内部管理に甘さか、相場操縦事件
ブロックオファーを巡る運用部門ルールのイメージ
SMBC日興証券の幹部4人が金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で東京地検特捜部に逮捕された事件で、日興以外の大手証券会社は摘発対象となった運用部門での株取引自体を内部ルールで規制していたことが8日分かった。「外部から疑問を持たれないようにする」(他社関係者)のが理由といい、内部規制がない日興は異例という。内部管理体制の緩さが事件を誘引した可能性がある。
事件に絡むブロックオファーは、大株主が市場外で大量に株を手放したい場合、証券会社が仲介して投資家に売却する取引。取引価格は売却日の市場での終値が基準となり、株価が低ければ大株主は取引をやめることができる。