2022.03.08 17:10
三鷹事件再審、遺族が特別抗告 東京高裁、請求異議認めず
東京高裁が入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関
東京の旧国鉄三鷹駅で1949年、無人電車が暴走し6人が死亡した「三鷹事件」で、死刑が確定した竹内景助元死刑囚(病死)の遺族の弁護団は8日、第2次再審請求を退けた東京高裁決定への異議申し立てが、同高裁に棄却されたと明らかにした。棄却決定は1日付。遺族は不服として7日付で特別抗告した。
弁護団は東京都内で記者会見し「われわれが示した科学的な立証の判断を避けた弱腰の決定だ。最後まで闘う」と述べた。
竹内元死刑囚は電車転覆致死罪で起訴され、55年に死刑が確定。56年に再審を申し立てたが病死し、2011年に遺族が2回目の再審請求をした。