2022.03.08 13:36
原告、旧優生保護法の国上告批判 「苦しみを分かって」
記者会見する、旧優生保護法を巡る訴訟の原告の夫婦=8日午後1時11分、大阪市
障害者らが不妊手術を強いられた旧優生保護法の規定を憲法違反とし、一連の訴訟で初めて国に損害賠償を命じた大阪高裁判決を不服として、国が上告してから一夜明けた8日午後、大阪訴訟の原告らが大阪市内で記者会見し、国の姿勢を改めて批判した。原告は手話で「なぜ苦しみを分かってもらえないのか」「悔しい」と訴えた。
会見に出席した原告は、いずれも聴覚障害のある70代女性と、夫の80代男性。女性は「今でも子どもがほしかった気持ちは変わらない」とした上で「上告は納得できない。この先も闘いは続くと思うとつらい。悔しくてならない」と述べた。