2022.03.08 11:15
元判事の井垣康弘氏が死去 神戸連続児童殺傷事件を担当
井垣康弘氏
神戸市で1997年に発生した連続児童殺傷事件で、当時14歳だった加害男性の少年審判を担当した元神戸家裁判事で弁護士の井垣康弘(いがき・やすひろ)氏が2月26日午後8時10分ごろ、大阪市北区の北野病院で死去したことが8日、分かった。82歳。大阪市出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男憲一郎(けんいちろう)氏。
67年に任官し、97年に神戸家裁に赴任。審判で加害男性の医療少年院送致を決めた。その際約5千字の決定要旨を公表する異例の措置をとった。喉頭がんの手術で声帯を失ったが人工声帯で仕事復帰し、2005年の退官直前まで少年審判を担当した。