2022.03.08 11:06
懲役・禁錮を「拘禁刑」に 柔軟処遇へ一本化、初の変更
政府は8日、刑罰の懲役と禁錮を廃止して一本化し「拘禁刑」を創設する刑法などの改正案を閣議決定した。刑務作業が義務の懲役と、義務ではない禁錮の区別をなくす。再犯防止を進めるため、受刑者の特性に応じた柔軟な処遇ができるようにし、更生や円滑な社会復帰を目指す。刑の種類を変更するのは明治の制定以来初めて。
インターネット上の誹謗中傷対策で「侮辱罪」を厳罰化する案も閣議決定、政府は両案の今国会成立を目指す。拘禁刑の施行は公布から3年以内の見通し。
犯罪白書によると、2020年の入所受刑者のうち懲役は99・7%(1万6562人)で禁錮は0・3%(53人)にとどまる。